Shopifyテーマはドラッグアンドドロップなどの直感的な操作でカスタマイズできますが、ストア全体のデザインとは別の表現をしたい場合に活用しやすいのがページビルダーアプリです。
ランディングページや特集ページなどの運用に向いています。
Shopifyで利用できるページビルダーアプリは、主に3つあります。
PageFly、Shogun、GemPagesです。
当社では様々な案件支援の中で、3つとも一通り触っています。
もちろん他にも様々なページビルダーがあると思いますが、5年以上前からあり、Shopifyアプリストアでの評価およびレビュー件数なども踏まえると、この3つが主なアプリと言って差し支えないと考えています。
そこで今回は、実務経験から感じたことも含め、ページビルダーアプリの共通点と制作時のポイント、アプリごとの特徴などをご紹介していきます。
共通点
まず初めにお伝えすると、それぞれ料金やUIの違いなどありますが、基本的にはどれを選んでも、そこまで大きな差や違いはないと考えています。
「慣れ」や「好み」で判断してもいいと思います。
ちなみに、私個人的にはPageFlyが気に入っています。
ただShogunやGemPagesも普通に使いますし、極端にどれが使いづらいといったことはありません。
コンテナ(セクション・ブロック)構造を把握する
どのページビルダーにも共通するのが、コンテナ(container)あるいはセクション・ブロック構造を把握(理解)することです。
具体的には、ページ作成時に「スライドショー」や「見出し」などを設定していくにあたり、各パーツを設定する前にコンテナという枠を作る必要があります。
どこからどこまでが、どのパーツなのか、なるべく整理できている方が、特に複数名で管理するような場合には有効です。
ポイントとしては、「むやみにコンテナを増やし過ぎない」ことです。
ページのレイアウト(余白など)を調整する際に、どのコンテナにどの余白が当たっているのか、などが、コンテナが増えすぎると把握しづらいためです。
またコンテナ(セクション)の名前は変更できるので、「メインビジュアル」や「よくある質問」のように、そのセクションの名前を付けておくと便利です。
セクション(パーツ)単位で保存可能
どのページビルダーアプリもセクション(パーツ)単位でテンプレートとして保存しておくことができます。
「会社概要」や「ブランド紹介」など、様々なページでよく使用するパーツは一度作って保存しておけば、使いまわせるので便利です。
バージョン管理・復元が可能
こちらも共通点として、いつ、だれが、どのページを変更したかのバージョン管理ができます。Shopifyテーマにはバージョン管理の機能がありません(作業中に戻すことは可能ですが、一度カスタマイズ画面を閉じると戻せない)。
複数名での管理や、お1人でも「あの状態に戻したい」がページビルダーアプリを使えば可能です。
概要・料金比較
どのツールも「公開できるページ数の上限」が料金に関わってきます。ページビルダーで作成したいページ数によって、どのツールが最も合いそうかを検討するのがよいでしょう。
2026年5月末時点での各ツールの料金と機能は以下の通りです。
PageFly ランディングページビルダー
評価:4.9(5,698件)
無料:1ページまで公開可
月額24ドル:5ページまで公開可
月額99ドル:ページ数無制限で公開可
Shogun ‑ Landing Page Builder
評価:4.8(1,941件)
無料:下書き作成は可能(公開は不可)
月額39ドル:25ページまで公開可
月額199ドル:ページ数無制限で公開可(予約設定可能)
GemPages ランディングページビルダー
評価4.9(3,740件)
無料:1ページまで公開可
月額29ドル:ページ数無制限で公開可
月額59ドル:AIビルダーが無制限で使用可能
PageFlyとGemPagesは1ページのみなら無料で公開でき、運用できます。
Shogunは下書きまでは作成できるものの、公開できないため、実質無料プランはないと言えます。
また有料プランでの公開ページ可能数に関しては、GemPagesが29ドルで無制限と、この点は他2つよりも一歩リードしています。
ページ数が多く、かつランニングコストを抑えるならGemPagesですね。
また、2026年5月末時点で、AIに関しての記載があるのもGemPagesのみでした。
プランを上げる必要はありますが、AIも活用しながらデザインする場合もGemPagesが良さそうです。
PageFlyの特徴

PageFlyは豊富なデザインテンプレート、あるいは空白の状態からページを作成できます。全体的に動作が早く、サクサク作っていける印象があります。
3つの中では最も動作が早いように思います。
Shopify管理画面の中で操作ができます。

2026年6月時点で32のパーツが用意され、Shopifyの情報は40パーツ設定できます。

個人的に操作しやすいUIだと感じています。
Shogunの特徴

Shopify管理画面のアプリから開くと、別タブで専用画面が開きます。
3つの中では最も動作がモサっとする感じがします。編集画面で設定した内容がうまく表示されないことも稀にあり、やや動作の不安定さを感じることもあります。
無料プランではページ公開できない(有料プラン必須)ことを考えると、この3つの中では、やや使いづらいかもしれません。
操作性自体は他と同様で、直感的な操作は可能です。
GemPagesの特徴

Shopify管理画面の中で操作できます。
動作のスムーズさはPageFlyの次に良いように感じます。
上位プランにはなりますが、AIを活用したデザイン生成ができるなど、AI文脈が入っているのは現状GemPagesのみです。
またInstafeed、Judge.me、Shopify Subscriptions、Powerful Contact Form Builder、Wishlist Plus、Loop、ReConvert、Opinew、Yotpo、Klaviyo、Infinite Optionsなど執筆時点で165のアプリと連携しているのは大きな特徴です。
ページ内で別のアプリを設定、利用できます。
GemPagesが一歩リード
ランニングコストと公開できるページ数の兼ね合い、また別のアプリとの連携などを考えると、GemPagesが3つの中では一歩リードかなという印象です。
執筆時点で5ドル差ではありますが、有料プランの中で最も安価なのはPageFly。
これから導入するならGemPagesかPageFlyがオススメですが、すでにShogunを使っているなら、無理に変更する必要は無いと考えています。
ただし、ページビルダーアプリでの運用が増えてしまい、Shopifyテーマが活かし切れていない場合は全体構成を見直すのもオススメです。
当社でも様々な知見がございますので、ぜひご相談ください。
基本的なデザイン知識は必要
いずれにしても、ページビルダーアプリはページを作成・カスタマイズするためのツールです。
それを表現するのは操作する人自身です。
例えばストアオーナーさんが自ら作業する場合は、オーナーさん自身のデザインに対する知識は問われます。
デザインの知識といっても専門的な知識ではありません。
「訪問者が見やすいデザイン」を意識することが重要です。
例えば「背景が赤」のページは目がチカチカして見づらいものです。
ここまで極端な例は多くの方が「ダメだ」と分かりそうですが、下記のような場合はどうでしょうか?
- フォントサイズが大きすぎる(小さい)
- 各セクションの間隔が狭すぎて読みづらい
- 画像のファイルサイズが大き過ぎて重い
- 見出しの背景と文字の色が同系色で見づらい
こうした「読みづらさ」「見づらさ」はページビルダーの問題ではありません。
様々なストアやWEBサイトを見て「カッコいいページだな」という感覚を養っておくのはオススメです。
こうした感覚を持っていれば、いざ自分で作ろうと思ったときにフォントサイズやレイアウトの間隔などを気にするようになるはずです。