Shopify構築の費用はいくら?制作会社へ依頼前に知ってほしい料金のあれこれ

長野県佐久市のShopifyパートナー、株式会社ローカルコマース代表取締役の呉です。

「ShopifyでECサイトを作りたいけど、ぶっちゃけ、いくらかかるの?」
ご相談の際に必ずいただく質問です(実際に「ぶっちゃけ」と言われたことはありませんが、気になるのは当然のことです)。

そこで今回は、Shopify新規構築を述べ20件以上担当してきた当社が、なるべく具体的にShopifyで新規構築(または他社ECカートからの移行)をする場合の費用感をお伝えします。

費用の目安だけでなく「なぜその金額になるのか」「どういう方には別の選択肢をおすすめするのか」まで率直に書きますので、Shopify構築を制作会社に依頼するか検討されている方の判断材料になれば幸いです。

※なお、本記事はすべて当社での実務・事例に基づき作成しています。本記事で扱う金額・費用感は他社様と優劣をつける意図は一切ありません。

基本は30万円

いきなり具体的な金額を書きますが、当社のShopify新規構築で基本となる予算感は30万円です。
15~20万円の場合もあれば、50~60万円、あるいはそれ以上といった規模になることもあります。30万円は1つの目安だとお考えください。

また、当社のShopify新規構築はガチガチに決め切ったパッケージ商品ではありません。

要件定義(着手前にクライアント様からご要望などをヒアリングしてどんな仕様、方向性にするかを決める工程)で全体像を把握したうえで調整しています。

それを踏まえ、基本の30万円に含まれる内容と、どんな要素が入ると超えてくるのか、費用が変わる要素をご紹介します。

30万円に含まれる内容

大きく分けて「進行管理」「フロント(見た目)」「バックエンド(管理機能)」の3つで構成されています。

進行管理・ディレクション

私たちは「進行管理・ディレクション」という項目を必ずお見積もりに含めています。デザインやコーディングと違って目に見える成果物が少ないため軽視されがちな工程ですが、構築をスムーズに進めるうえで欠かせない業務だからです。

私自身がWEBディレクター出身で、その重要性を実務で痛感してきました。
「誰が・何を・いつまでに・どういう順番で進めるか」を整理し、プロジェクト全体を滞りなく着地させる。関係者がクライアント様と当社だけの場合も、「どちらが・何を・いつまでに」担当するのか、は重要です。これがデザイナー、カメラマン、マーケティング支援会社、物流事業者など関係者が増えると、より複雑になります。

その全体を見て進める役割(費用の項目)です。

フロント(サイトの見た目)

お客様(一般消費者)の目に触れる部分は、さらに3つに分かれます。

Shopifyテーマ全体の設定

ロゴ、フォント、カラースキームなど、サイト全体に共通する細かな設定を実装します。ちなみに私たちは、基本的に無料の公式テーマ「Horizon」を採用しています。ただし要件を整理する段階で、機能的に有料テーマのほうが明らかに適していると判断した場合は、有料テーマをご提案することもあります。

トップページの制作

トップページは文字通り入り口、玄関となるページ。
ストアごとに作り込みやレイアウトが異なるページです。
そのため、ここは一律ではなく個別に対応して作り込んでいきます。
当社ではトップページの作り込みに関しては、ある程度対応できるよう見積もり、ご提案をしております。

商品ページ・コレクションページ

一方でこの2つは、どのストアでもある程度似た構成に落ち着くことが多いページです。Shopifyテーマのデフォルト設定をベースに、ご要望に応じて整えていきます。
もちろん作り込みやオリジナリティを出すことも可能で、その場合は後述のカスタマイズになっていきます。

バックエンド(管理機能)

サイトを実際に運営していくための、管理画面側の設定です。

商品登録

後ほど詳しくお伝えしますが、最も金額が変わりやすい要素です。
商品数やバリエーションの持ち方によって作業量が大きく変動するためです。
当社では10商品程度を目安としています。

コレクション登録

商品をカテゴリーや訴求ごとにまとめる「コレクション」を設定します。
「トップス」といったカテゴリーだけでよいのか、あるいは「3,000円以下の商品」といった訴求でもグルーピングするかによって変動します。
当社では5~10コレクションほどを目安としています。

標準機能の初期設定

送料、決済、独自ドメイン、各種ポリシー(特定商取引法に基づく表記やプライバシーポリシー等)といった、ストア運営に必要な標準機能の初期設定を行います。
EC運営に欠かせない設定のため、当然、すべて含んでいます。

30万円を超えるパターン(費用が変わる理由)

ここからは費用が変わってくる理由、要素をご紹介します。

商品登録:最も金額が変動

先ほど触れたとおり、商品登録は作業量が大きく変わります。
1商品だけなのか、5商品でカラーバリエーションを入れて合計20SKUになるのか、100商品あるのか、100商品で500SKUあるのか。
量が増えれば必然的に作業量=金額も上がっていきます。

ちなみに、SKUとは「最小の管理単位」です。
主にカラー、サイズ、数量(入数)などによってバリエーションが出る場合です。

バッグ:1商品
バッグ×白/黒:1商品2SKU
バッグ×白/黒×S/M:1商品4SKU

となります。

商品情報の持ち方(バリエーションの有無)や、登録用のデータをどこまでお持ちかによっても大きく変わります。

費用を抑えるコツ:商品データを整理しておく

扱う商品(SKU)数が多いけど、どうしても費用を抑えたい。
こうした場合、あらかじめExcelで商品情報を整理しておいていただくことをおすすめします。

Shopifyに商品を登録する方法は2つ。
1つは管理画面から手動で。もう1つがCSVアップロード。
目安として30商品を超えてくる場合、CSVで一括登録します。
ある程度整ったデータがあれば、こちらの事前準備がぐっとスムーズになるため、「それなら金額は少し抑えましょう」というお話しができます。

多量のコンテンツページ作成など

「多量」の具体的な数字はケースバイケースですが、作成(あるいは移行)するページ数が増えれば増えるほど、必然的に作業量も増えるため金額は上がっていきます。

また、ページ数は少なくても、LPのように特別な見せ方をしたい、しっかり作り込みたいといった場合も相応の工数がかかってきます。
この辺りはShopifyだから、というより、WEBサイトのページ制作と同じ考え方です。

オリジナルのセクションをつくる・デザインをカスタマイズする

金額が上がるもう一つの大きな要素が、デザイン面のこだわりです。
Shopifyテーマにもともと用意されているセクション(パーツ)だけで実現できる範囲であれば、基本予算の中で対応できます。
しかし、テーマが標準で持っていないオリジナルのセクションを新しく作る場合や、既存セクションでは表現できないデザインあるいは動き(ギミック)を実現したい場合は、その分の工数が加わります。
この2つは実質的にほぼ同じことを意味しています。

費用を抑えるコツ:他の工数が少なければ基本内でも

冒頭で触れたとおり、基本の30万円はパッケージではなく全体を見て設計しますので、クライアント様ごとに、同じ金額でも対応の違いは出ます。
例えば「商品は1つしかないので、トップページと商品ページはこだわって作りたい」という場合、30万円の中で対応できる場合もあります。
あるいは「商品登録は自社(クライアント様側)でやるので、デザインはある程度カスタマイズしたい」といった役割分担によって費用を抑えることも可能です。

この辺りが当社のこだわりでもありますが、統一されたパッケージではなく、お客様ごとにご要望をお伺いして設計、見積もり、ご提案している強みだと考えています。

45〜60万円台になるケース

費用を抑えるコツもご紹介はしましたが、それでも上記のようなオリジナルセクションの作成やデザインのカスタマイズが加わり、さらに扱う商品数やページ数が多くなってくると、目安として45万〜60万円台になっていきます。

60万円を超えるケース

基本の目安から2倍以上、60万円を超えてくるのは上記に加えて、さらに規模や難易度が上がる場合です。
具体的には、ページ数が非常に多い、既存のECサイトからの移行が必要、大量のブログ記事を移行する、多言語対応が必要、複数のアプリを導入する、といったケースです。

特に既存ECカートシステムからの移行は注意が必要です。
顧客情報のように取り扱いに配慮を要するデータも含め、これまで使っていたカートの情報とShopify側の情報を一つひとつ突き合わせて移す必要があり、手間のかかる作業になります。
※項目によってはShopifyに移行できない情報もあります

いずれのケースにも共通して言えるのは、ページや商品など扱う絶対数が多ければ多いほど工数が増えるということです。
作業量が増えるだけでなく、確認する項目も増えるため、あらかじめご了承いただけますと幸いです。

費用を抑えるため依頼者様にできること

とはいえ、新規構築にかかる費用は少なければ少ない方が良いと思います。
私自身もEC運営をしていた立場として痛感していますが、ストアオープン後は広告、広報、ポップアップ、展示会、ギフティングなど様々な施策が必要で、その都度コストが掛かります。
私個人としても、なるべく(いい意味で)構築に費用をかけ過ぎず、運用で伸ばしてく施策に予算を割いていただきたいという考えがあります。

これまでの内容と重なる部分もありますが、費用を抑えるうえで依頼者様でご準備いただけると助かることを書いておきます。

ブランドガイドライン(基本情報)などの有無

キーカラー、アクセントカラー、フォントの種類など、いわゆるブランドガイドラインのようなものがあるか無いかでも費用は変わります。
ある方が、それをベースにページのデザインや構成を作成できるのでスムーズです。

もちろん、無いからといってイチから作成する必要はありません。
ブランドガイドラインに相当するような情報を整理しておいていただけるとスムーズに進行できます。
参考にしたいサイトや、ターゲットとする顧客のイメージでも構いません。

商品情報をExcelで整理しておく

繰り返しになりますが、商品登録は費用が変わりやすい作業です。
商品名、価格、バリエーション、説明文などをExcelにまとめておいていただけると、登録作業がスムーズになり、その分費用を抑えられます。

使っているドメインサービスを事前に共有する

独自ドメインの設定にあたっては、現在どのサービスでドメインを取得・管理しているかを事前に教えていただけると助かります。
場合によっては事前にサービス側にサポートを依頼する可能性もあるためです。
(DNS設定は失敗すると既存サイトやメールなどに影響が出るため)

Shopify構築依頼が不要なケース

一方で、無理にShopify構築をおすすめするつもりはありません。次のような場合は、別の選択肢のほうが合っていると考えています。

構築予算が10万円以下の場合

正直なところ、構築予算が10万円以下の場合、できるのはLP(ランディングページ)制作までになってしまいます。
Shopifyはもともと事業者自身で構築・運営することも念頭に設計されたサービスです。まずはご自身で始めてみるというのも、決して悪い選択ではありません。

個人規模・副業等で売上を伸ばす予定がない場合

個人規模や副業等で「売上は今のままでよい」「大きく伸ばすつもりはない」「販売できる量が限られるから、たくさん注文が来てもかえって困る」という方針・事情であれば、BASEやストアーズなど他のECカートシステムで問題ありません。
Shopifyは個人事業でも上場企業でも扱える分、機能も多岐にわたります。
スタート時は小さくても、大きく伸ばしていくことを念頭に設計されているため、そもそも「大きく伸ばすことが不要」であれば、機能やコスト感が合わないと考えています。

「小さくテスト販売」は要注意

ただし、「まずは小さくてもいいからテスト的に販売してみたい」という場合。
たとえ小規模なテストであっても、この先それを事業として伸ばしていく計画やご意志があるのなら、私はShopifyをおすすめします。

つまり、判断の分かれ目は現在の規模の大小ではなく、「事業として取り組むのか、趣味・副業・個人規模で楽しむのか」という一点にあると考えています。
ここがはっきりすると、Shopifyが向いているかどうかも自然と見えてくるはずです。

私たちの強みが活きるケース

最後に、私たちに構築を依頼いただくと強みが最大限に活きる方についてもお話しします。

構築の先にある「経営」まで一緒に考えたい方

私たちの構築案件は、私(社長)自身がプロジェクトにジョインします。
ですから、単なるサイト制作や技術的な話にとどまらず、経営や数字、施策の優先順位といった「サイトを公開したあとの話」まで一緒に考えていきたい方には、絶対に合うと考えています。
私自身が物販・EC運営を実際にやってきたからこそ、経営者目線でのご提案ができるのが強みです。

さらに大きく伸ばしていきたい方へ

もし「構築のその先、本格的にグロース(成長)させていきたい」というご要望があれば、グロース支援に特化した信頼できる企業をご紹介することも可能です。

Shopify構築をどの制作会社に依頼するか、そもそもShopifyが自社に合うのかどうかといった段階のご相談でも構いません。お気軽にお問い合わせください。