長野県佐久市のShopifyパートナー、株式会社ローカルコマース代表取締役の呉です。
Shopifyでストアを立ち上げると、注文や配送のタイミングで、お客様へ自動でメールが送信されます。いわゆる「通知メール」です。
初期設定のままでも問題なく機能します。
注文番号や商品名、金額などはきちんと自動で入っており、困ることはありません。
ただ、デフォルトのままだと、どうしても「テンプレート感」が出てしまい、ブランドの世界観やトーンが伝わりにくいのも事実です。お客様が必ず目にするメールだからこそ、ここを整えるだけで印象がぐっと変わると考えています。
今回は、数ある通知メールの中でも特にカスタマイズの優先度が高い3つに絞ってご紹介します。
編集時の注意点
まず最初に注意点からです。
今回ご紹介する3つの通知メールの内容を編集(カスタマイズ)する方法は、HTML、CSS、Liquidなどの「ソースコード」を扱います。
特にLiquid(注文番号などを差し込むための変数)によって注文や配送情報を取得、表示するため、こうした仕様になっています。
操作を間違えると、メールのレイアウトが崩れたり、注文番号や金額といった大事な情報が表示されなくなったりすることがあります。
編集する前に、必ず元のコードをコピーして別の場所(メモ帳やドキュメントなど)に保存しておくことをおすすめします。バックアップさえあれば、おかしくなってもすぐ元に戻せます。
※Shopify管理画面の中でバックアップやバージョン管理はできません
それでは、重要な3つのメールを見ていきます。
管理画面内の場所
「設定」→「通知」→「お客様への通知」に様々なメールがあります。
たくさんありますが、運営方法によっては使用しないものもあるため、今回ご紹介の3つをしっかりご確認いただければ大丈夫です。

1. 注文の確認(注文完了メール)
お客様が商品を購入し、注文完了画面が表示された後に送られるメールです。
お客様が「ちゃんと注文できたかな」と気にしているタイミングで届くため、ほぼ確実に開かれるでしょう。開封率がとても高い、貴重な接点だと考えています。
だからこそ、ただ事務的に注文内容を伝えるだけではもったいないです。
デフォルトはとても簡素

上記はデフォルトの内容です。見ての通り非常に簡素です。
運営できなくありませんが、特にブランド公式ストアを運営している場合には、せっかく購入してもらったのに、そっけない印象を持たれてしまいます。
カスタマイズのアイデア
お客様も楽しみに開くメールですので、「見て終わり」ではなく「何らかのアクションを求める」ところまで設計できると理想的です。
以下のような対応(設定)がオススメです。
- ブランドのロゴを入れる
- 感謝の言葉を自分たちの言葉で
- お届けまでの目安を記載
- 使い方などコンテンツがあれば、そのページへの導線
- LINEやメールマガジン登録の導線
- 会員登録の導線
カスタマイズ画面

「コードを編集」を押すと、このような画面が表示されます。
専門的な画面で、馴染みのない方にはハードルが高いのも事実だと思います。
上記のアイデアをすべて設定しようとすると、冒頭の通りそれなりのカスタマイズ(コーディング)になるため、不安な場合はお気軽にご相談ください。
2. 配送情報通知(発送完了メール)
管理画面(または出荷連携しているシステム)から「出荷完了」した時に送られるメールです。
お客様は「いつ届くんだろう」とワクワクしながら待っているタイミングで届くため、注文確認メールと並んで開封率が非常に高いメールだと考えています。
こちらも、やはりデフォルトは簡素な内容です。

カスタマイズのアイデア
ここでぜひ活用したいのも、リピートや登録など「アクション」につなげる導線です。
- 商品の使い方やお手入れ方法への導線
- レビューのお願い
- 次回使えるクーポンの案内
- LINEやメールマガジン、会員登録への導線
など、「届く前のワクワク」が高まっている瞬間だからこそ、次のアクションにつながりやすいと考えています。
注文完了メールで設定したのと同じ内容の場合は、コードも使いまわせるので便利です。
3. チェックアウト離脱(カート落ちメール)
「お客様への通知」の下の方にあります。

また「設定」→「チェックアウト」の下の方に「決済未完了の通知メール」という枠があります。ここで送信設定、タイミング、対象者を設定できます。

購入前の見込み顧客にアプローチ
このチェックアウト離脱(カート落ち・かご落ち)メールは商品をカートに入れて購入手前まで進んだものの、決済を完了せずに離脱してしまったお客様へ送られるメールです。
※ゲスト(非ログイン状態)が「カート追加しただけ」だとメールアドレスが分からないため送信されません

「あと一歩」だったお客様への、最後のひと押しになるメールです。
買う気がまったくない人ではなく、一度は「欲しい」と思ってくれた人に届くため、売上に直結する可能性があります。
ここでは「買い忘れていませんか」というやさしいリマインドに加えて、送料無料の案内や、背中を押すひとことを添えると効果的だと考えています。
ご依頼は気軽にご相談ください
Shopifyでの新規構築やリニューアルなど、立ち上げ時は何かとバタバタします。
今回の内容は特に私自身が現場で実務にあたっていても忘れがち、あるいは後回しになりがちです。ぜひShopifyが稼働するまでにはカスタマイズしておきたいところです。
とはいえ「やった方がいいのは分かったけど、HTMLを触るのはちょっと怖いな」と感じた方もいらっしゃると思います。
Shopify管理画面の多くは「ノーコード=コード編集をしなくても設定できる」ようになってきました。
しかし、2026年6月時点で、まだこの通知メールの設定はコーディングが必須となっています。
慣れていない方がいきなりコードを編集するのは、正直おすすめしません。先ほどお伝えしたように、操作を間違えると重要な情報が消えてしまうこともあるからです。
ただHTMLを使うとはいっても、プロの目から見ればそれほど大きな作業ではありません。
整えてしまえば、あとはずっとブランドの世界観が伝わるメールが自動で届き続けるわけですから、費用対効果はとても高いと考えています。
「自分でやるのは不安」「ブランドに合った形にきれいに整えたい」という方は、どうぞ気軽にご相談ください。